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みなさんは、本学の図書館をどのように活用しているだろうか。
レポートや論文作成のための資料探し、趣味の読書、閲覧席での学習、グループ発表の準備、インターネット検索をする……ほかにも、とても便利なのに、あまり知られていないサービスも多い。例えば「学習アドバイザー」。大学院生がさまざまな相談にのってくれるというサービスだ。
今回は図書館の達人ともいうべき、4人の学習アドバイザーと、図書館長・高田信敬教授に、図書館の有意義な活用法についてお話を伺った。 |
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鶴見大学図書館は蔵書数70万冊を誇り、学外からも常に高い評価を受けている。蔵書の質や量、あるいは検索の利便性などがその評価の高さにつながっているのだが、実はほかにも質の高いサービスがたくさん用意されている。そのひとつが「学習アドバイザー」。とても便利なのだが、意外にも知らない、あるいは知っていても相談したことがない、という学生が多い。まずは、この「学習アドバイザー」について見ていくことにしよう。
そもそも学習アドバイザーとは何か。『鶴見大学図書館活用ガイド』にはこうある。
「皆さんの先輩の大学院生が、学習アドバイザーとしてレポートのまとめ方や学習方法など、勉強についての相談にのってくれます。席は1階インターネットコーナーの前です。学科ごとのサービス日は、案内をご覧ください」
つまり、大学院生が、大学生の勉強についての相談にのってくれるサービスというわけだ。火曜から金曜の15時から19時まで、歯学科、日本文学科、英語英米文学科、文化財学科出身の4人の大学院生が日替わりで相談にのってくれる。図書館長・高田信敬教授はこう語る。
「図書館にはレファレンス(参考係)があって、蔵書についての相談や、論文やレポートに役立つ資料の検索などのアドバイスがもらえますが、より深い学術的な内容や学習の方法になると答えられないことも出てきます。そこで、専門の知識をもった人が相談にのろうというのが学習アドバイザーです。大学院生なら年齢も近いので、相談しやすいのではと思い、お願いしています」 |
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何でも相談にのってくれる学習アドバイザー |
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実際には、どんな相談が多いのだろうか。学習アドバイザーのみなさんに聞いてみた。
「私のところは、歯学部生よりも大学院生や臨床研修医の先生の相談が多いですね。論文やレポートを書く機会が大幅に増えるからでしょう。学部生はどうしても国家試験の勉強が中心になるので、自分で勉強するしかないと思うのでしょうか。でも、私が学部生だったら、国家試験に向けてどんなふうに勉強するのがいいのかとか、過去問は何年分くらいやるべきかとか、経験に基づく方法論を相談するでしょうね」(歯学専攻・積田光由さん)
「日本文学科は、卒業論文に関する相談が多いです。ほかには演習でわからないことがあるのでその調べ方についてとか。古典の授業についていけないという1年生が、その勉強の仕方について相談に来ました。高校の授業と大学の授業との違いに戸惑っているようなので、それをうめるためのアドバイスをしました」(日本文学専攻・朝日まどかさん)
「英語英米文学科も卒業研究に関する相談が多いですね。3年生以下ですと、英語のスキルを上げるにはどうしたらいいかとか、興味があるテーマがあるが何から手をつけていいかわからない、という相談もありました」(英米文学専攻・久保清香さん)
「文化財学科は、1、2年生はレポートの書き方について。3、4年生は卒論や進路のことが多いですね。学生生活の有意義な過ごし方について、なんていう相談もありました」(文化財学専攻・小坂康人さん)
変わった相談、意外な相談を受けたことはあるのだろうか。
「一度、歯科衛生科の学生さんから相談を受けました。『今度“栄養”の試験があるんですが、どんな問題が出るのでしょうか』と。どんな問題が出るかは答えようがありませんでしたが(笑)、私の答えられる範囲で相談にのりました。他学科の人でも、できる限りお答えしますので、何でも相談してください」(積田さん)
「文化財学科の学生から海外留学についての相談を受けました。滞在先についてや準備について、できる限りのアドバイスをしました。他学科の人から相談されるのはうれしいですね」(久保さん)
それぞれ担当の学科はあるのだが、これは学習アドバイザーの専門を示しているのであって、相談者を限定しているわけではない。例えば、歯学科の学生が英語の勉強法について英米文学専攻の久保さんに相談するというのも大歓迎なのだ。
あるいは相談したいことがあったが、たまたま違う学科の曜日だった場合もあるだろう。そんなときでも、まずはそこにいる学習アドバイザーに相談してみよう。学習アドバイザーは毎日必ず『日報』をつけて、次の人に渡す。そのときすぐには解決されなくても、「では、○○さんに伝えておきましょう」といった具合に、連携してくれるはず。
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レポートや論文を客観的な目で見てもらえる |
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ものすごく便利なサービスも、一度試してみるまではなかなか利用しづらいのも事実だろう。でも、せっかくある良い制度を、使わないのはもったいない。多くの人にその便利さの一端をわかってもらえるよう、もう少し実際にあった相談について教えてもらうことにしよう。
「臨床実習に出ている歯学部の学生が、夜の7時ごろに青い顔をして駆け込んできたんです。本を10冊くらい抱えていました。『レポートの期限が明日なんです。助けてください』と。内容を聞くと私の専門分野でした。『いや、こんなに本はいらない。この本のここの部分を読んでまとめればできますよ』とアドバイスしました。レポート出題者の意図が学生にしっかり伝わらないことも少なくないのですが、我々だとその意図がわかることも多いんです」(積田さん)
もちろん自力でできるに越したことはないのだが、出題者の意図と違った、とんちんかんなレポートを作成してしまうよりは、あらかじめ相談してみたり、できたレポートを見てもらったりするほうがよいだろう。
「こんなこともありました。1年生が『レポートの印刷のしかたがわからない』って言うんです。『それはメインカウンターに聞いて』と思ったんですが(笑)、対応しました。で、レポートの中身を見たら、内容はともかく“てにをは”がひどくて意味が通らない文がいくつかあったんです。『どうする?』って聞いたら、自分でも気にはなっていた、と。それで“てにをは”だけ一緒に直しました」(積田さん)
自分で書いたレポートだと、こう書いたはずという先入観から、単純なミスにも気づかないことがある。それを客観的な目で見てもらうことには大きな意味がありそうだ。
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人生相談でも大歓迎 |
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ほかにこんな相談もOK、あるいはこんなふうに使ってほしいといったことはあるだろうか。
「教職課程や教育実習について相談を受けました。私も教職課程を履修していたので、体験からアドバイスさせてもらいました。あと、今、ドキュメンテーション学科の“書誌”の授業に出ていますので、ドキュメンテーション学科の相談にもある程度対応できるかと思います。ぜひ来てください」(朝日さん)
「もし、ひとりでは来づらいようなら、何人かで来てくれてもいいですよ。そのほうがこちらも構えずにすみますしね」(小坂さん)
「勉強だけでなく、学生生活の悩みとか、進路についての相談でもいいですよ。答えられるかどうかはともかく、プライベートなことでも。先生や親、友人にも言えない悩みってあると思うんです。でも、同世代の、よく知らない人間になら言えることもあるでしょう。考えていることについて、客観的な意見が聞きたいと思ったら、ぜひ声をかけてくださいね」(久保さん)
「最近は学習面の相談が多いようですが、以前は人生相談みたいなものも多かったんですよ」(高田教授)
学習に限らず、学生生活全般の相談にのってくれるというのはありがたい。もちろん、すぐには答えが見つからなかったり、答えられない相談事もあるだろうが、悩みというのは、誰かに聞いてもらえるだけで気持ちが楽になることも多いものだ。
ちょっとした悩みでも、まずは「キャンパスナウで見たんですが」と話しかけてみるところから始めてはどうだろうか。
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パソコンの台数も増え、レポートの印刷も容易に |
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さて、図書館の便利なサービスには、学習アドバイザー以外にもさまざまなものがある。
パソコン利用はたいへん好評で順番待ちになることも多く、この夏からは一気に49台に増やした。4台の貸出用のノートパソコンは館内のどこでも利用できるため、貸出中のことも多いほどだ。さらには、館内のデスクトップパソコンにも、ワード、エクセル、パワーポイントといったソフトが入り、印刷もできるようになった。家で作ったレポートを清書、あるいは少し手直しして、図書館で印刷する、ということが簡単にできるようになったのだ。もちろん、インターネットにもつながっている。
地下の視聴覚室では最新のCD、DVDも豊富に揃っている。
「洋画のDVDは英語のリスニング力の勉強にもなるので、活用するといいですよ」(久保さん)
また、先の高田教授のお話にもあったレファレンス(参考係)は、本に関するあらゆる相談にのってくれる。学習アドバイザーとともに上手に活用すると、レポートや論文作成といった学習面だけでなく、趣味や生活全般に関することも、本を通していっそう充実させることができるだろう。
そして鶴見大学図書館の最大の魅力は、やはり何と言っても蔵書の充実度。これは、利用した人にしかわからないかもしれないが、まさに宝の山なのだ。
「今まで必要な資料がなかったという経験はないですし、見つからなかった論文もありません」(積田さん)
「蔵書に関する不満はまったくありません」(朝日さん)
「ほかの図書館にはない絶版の本が、ここにはあったという経験が何度もあるんです」(久保さん)
「文化財学科の人にとって垂涎ものの蔵書が、たくさんあるんです。本だけでなく、『日本地名大辞典』のようなデータベースのCD―ROMもあり、感動しました」(小坂さん)
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アドバイザーおすすめ―図書館の意外な穴場とは |
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学習アドバイザーの4人に、図書館のおすすめ場所、おすすめ利用法について教えてもらった。
「2階建ての個人閲覧席の下のほうの席は、外部と隔離された雰囲気で集中できますよ」(積田さん)
「地下の書庫には貴重な本がいっぱいあります」(朝日さん)
「地下の書庫は、学部生は入れないんですが、私たち学習アドバイザーと一緒なら入れます。あと、グループ学習室やセミナー室を、みなさんもっと使うといいですよ。私は教職課程を履修していたとき、友人たちと模擬授業をやるのに使いました。黒板もあるので便利です」(久保さん)
「意外にみなさん知らないんですが、2階の一番奥にとても静かな閲覧席があるんです。壁や書架に隔てられているので、集中する場所としては最高です」(小坂さん)
普段、図書館にはあまり足を運ばないという人も、日ごろ思っていることを、学習アドバイザーに聞いてもらいに行ってみてはどうだろう。
「授業や学校への不満や苦情でもかまいませんので、ぜひ相談してください」(積田さん)
「一度相談してみると、多くの人がリピーターになっています。どんなことでも気軽に話しかけてください」(朝日さん)
「英語は好きなのにどう勉強したらいいかわからない、という人って案外多いですよね。英語力アップのための授業活用法など、一緒に考えていきましょう」(久保さん)
「文化財が好きなもの同志、マニアックな話でも語り合いましょう」(小坂さん)
最後に蛇足ながら一言。図書館では最低限のマナーは守りましょう。私語はもちろん、携帯電話の使用など論外です。
外部の人も利用する図書館。鶴大生としての自覚を忘れず、みんなで気持ちよく利用しましょう。
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