鶴見大学はクラブ活動がたいへん盛んです。
大会で好成績を残したり、研究発表で賞をいただいたりする部も少なくありません。
今回はポップス研究会、弓道部、生物部、アメリカンフットボール部、
演劇部、だんすぶの各代表、剣道部所属で課外活動公認団体連合会会長が
部の活動、活躍ぶり、そして活動の魅力や意義について語り合いました。

 

歯科大学の全国大会で優勝ぞくぞく

 
 

──まずはクラブの紹介と最近の活動について教えてください。
清藤 ポップス研究会は部内で音楽性の合った仲間とバンドを組んでのライブ活動が中心です。学部、学科の垣根を越えて、趣味の合った仲間が一緒に楽しめる部です。先日、ライブハウスを2日間借り切ってライブをしました。ライブハウスを借り切るなんて、費用のこともあって普通はできません。クラブ活動だからこそできたことだと思います。今は紫雲祭でのライブに向けて練習に励んでいます。
堀口 弓道部は荒立弓道場で練習しています。日曜日にはたいてい何らかの試合があるので、活躍できる場がたくさんあります。昨年の歯学体(全日本歯科学生総合体育大会)では優勝しました。6月には全国選抜という、高校野球でいうと甲子園大会みたいな全国大会に出場しました。
杵渕 生物部は各自研究テーマをもって、野外での生物観察、写真撮影、標本作り、あるいは研究成果の発表、環境ボランティア活動など、多岐にわたっています。最近の成果としては、5月に日本環境教育学会の18回鳥取大会で研究発表をしました。また、6月には横浜地域での環境活動が評価され、横浜環境活動賞をいただきました。部員は歯学部が多いのですが、最近は文学部や短期大学部の学生も参加しています。
小澤 アメリカンフットボール部は週3日、師岡グラウンドで練習しています。選手は歯学部のみですが、マネージャーには短期大学部の学生もいます。昨年の歯学体では初優勝することができ、医科歯科リーグのオールスター戦には6人が選ばれて活躍しました。先輩後輩の上下関係もしっかりしていますし、将来、歯科医師としてチーム医療に携わる際のチームワークも学べ、医療人として大切な体力、集中力も養えます。アメフトはスタッフの支援なくしては成り立たない競技なので、誰かに支えられている自分に気づかされ、感謝の気持ちなども学べる部です。

 
   
     
 

プロ・セミプロもいる本格的なクラブ活動も多い

 
 

市川 演劇部は週3日、公演が近づくと毎日練習しています。6月には新人公演がありました。今は紫雲祭での公演に向けて練習しています。昨年、文学座附属演劇研究所を卒業された卒業生が2人、今年、つかこうへい事務所に入られた卒業生が1人など、プロの道に進まれた先輩もいます。みんな、演劇が好きで集まっていますが、中には「あがり性を治したい」という動機で入部した部員もいます。
佐々木 だんすぶはヒップホップダンス、ブレイクダンス、ジャズダンスなどを中心としたダンスを、個人もしくはチームで踊ります。部員の中には大きな大会で優勝したり、セミプロと呼べそうな学生もいます。みんなと踊る楽しさもありますし、鏡の前で1人でひたすら踊り続けることもありますが、舞台の上でお客さんから大きな拍手をもらう感動は普段はなかなか味わえない、すばらしいものだと思います。
田口 剣道部は週3日、「集中と発散」を大事に活動しています。他大学との合同稽古などもあります。稽古は厳しく、稽古後は楽しく、学部間、男女間の壁もなく、みんな仲良く稽古に励んでいます。また、私はクラブ活動全体をまとめる課外活動公認団体連合会(連合会)の会長を務めています。連合会は発足してまだ1年半ですが、各団体と話をする機会も増えてきました。今後はさらに各団体の意見を取り入れて、それを反映させるように努力していきます。

 
 

人間関係が広がり自分を成長させられる

 
 

──みなさんがクラブ活動をやっていてよかったと思うのはどんな時ですか。
堀口 初めて矢が的に当たった瞬間は今でも忘れられません。
清藤 部のことで言えば、ステージ上で主役になれる楽しさを味わえたこと。それと他学部の友人がたくさんできたことですね。
田口 すばらしい仲間たちと出会えたことが一番です。あと、できなかったことができた瞬間、いつも負けていた相手に勝てた時の達成感は最高です。
杵渕 生物部は顧問の佐々木先生はじめ、鶴見大学環境教育研究会や愛情卒煙会議の多くの先生方や先輩と一緒に活動する機会に恵まれて、先生との交流が深まりました。もし、部に入っていなかったら、先生方とこれほど活動するチャンスはなかったと思います。
小澤 私はたくさんの先輩方にかわいがっていただけることですね。附属病院や大学院など学校におられるOBもたくさんいらっしゃるので、学内で声をかけられることもしばしばです。勉強でわからないことなども教えていただけますし、優勝した時には先輩方も心から喜んでくださって、本当にうれしかったです。
市川 私は引っ込み思案な性格だったので、意見をぶつけ合うなんていうことはやったことがなかったんです。でも、本気でいいものを作ろうとすると、意見をぶつけ合わなければできません。それができるようになったことに自分でも成長を感じます。いろんな考えをもった仲間がいるので、それまで気がつかなかったようなものの見方を知ることができました。
佐々木 私は負けん気が強くなりましたね。ダンスだけじゃなくて、普段の生活においてもいい意味で負けん気が強くなりました。

 
   
     
 

本当に充実した大学生活を送るために

 
 

──最近はクラブ活動に入らない人も増えているようですが、それについてどう思われますか。
佐々木 クラブ活動をやっていない自分は想像できないです。ダンスが大学生活の半分を占めているほどです。だんすぶがあるからこそ、学校にもしっかり行こうと思いますし、好きなことがあるから勉強にも張り合いが出てくると思うんです。
田口 大学に入って、クラブ活動やサークルに入らないなんてつまらないですよ。趣味とか好きなことを通じて仲間を作ることは、大学生活の大きな楽しみの一つです。文学部や短期大学部の場合、就職活動がありますが、クラブ活動で培った考え方や行動力、コミュニケーション能力などは企業に評価されます。実際、就職活動をしていて実感します。
 クラブ活動で自分の時間を犠牲にしたくないと思っている人もいるようですが、自分の時間を犠牲にしても余りあるメリットがあると思います。
小澤 自分の時間っていっても、クラブ活動をやっていない人がどれだけ有意義な時間を過ごしているのかは疑問です。何もしないで、毎日、友達と飲み歩いているような人もいるわけですよ。「それで大学生活楽しいんですか?」と聞きたいですね。本人は「楽しい」っていうかもしれませんが、そんなことばかりしていても新たな発見はありません。大学は勉強する場所ですが、勉強だけの場所ではありません。新たな自分を発見する場でもあると思うんです。
 アメフト部でも、最初は冷めていた1年生がいたんです。一生懸命やることがかっこ悪いとでも思ったのでしょうか、斜に構えた感じでした。ところが、いつの間にかどんどんとアメフトにのめり込んでいって、ある日、試合で手を抜いていた先輩に向かって「なに手を抜いてるんだ!」って怒鳴ったんです。もし彼がアメフトをやっていなかったら、自分にそんな熱い部分があったなんて気づかなかったでしょう。
 そんな新たな発見がどんなクラブ活動にもあるはずなんです。

 
 

学科は「友達」クラブは「仲間」

 
 

市川 みんなで一つのことを一生懸命やる機会ってそんなに多くないと思うんです。クラブ活動やサークルだからできる。学科の友達も大事だけど、クラブ活動の友達は「友達」というより「仲間」。いろんなことを真剣にぶつけ合える仲間なんです。
清藤 たしかに学科の友達と部の仲間とは質が違いますね。学科の友人を「音楽を聴きに行こう」って誘うこともあるけど、趣味が違ったり、みんなが音楽を好きなわけじゃない。部の仲間はみんな音楽に関してはわかりあっているので、すごく誘いやすいですよね。もちろん、学科の友達との楽しい付き合いもあるし、それとは別の付き合いが部の仲間とはあるので、質の違う楽しみが増えるという感じです。
堀口 すごくわかる気がします。「あうんの呼吸」っていうんですか、相手がいま何を考えているのかが、部の仲間のほうがよくわかる気がします。「ちょっと、あれ取って」と言われたときの「あれ」がよくわかるのが部の仲間。弓道って個人スポーツのイメージが強いんですが、団体でやる競技もあるんです。そこでは何人かで弓を上げるタイミングなども合わせる必要があります。呼吸を合わせて、みんなが心を一つにしないとタイミングが合いませんし、タイミングが合わないと当たるはずのものが当たらなくなるんです。
小澤 クラブ活動の仲間って家族みたいなんですよ。兄がいて、弟、妹がいて、家がある。普通の友達関係ではありえません。そういう重い関係が嫌だっていう人もいますけど、すごく貴重な関係ですよ。
杵渕 クラブ活動に入ったから、他学部の学生とも友達になれ、意見交換することで違った価値観を知ることができました。先輩方にはいろいろと教えてもらえましたし、クラブ活動に入っているとお得なことがたくさんありますよね。
小澤 クラブ活動に入っていると、先輩の友達とも仲良くなれますよね。
杵渕 そうそう。先輩後輩とその友達と一緒にご飯を食べに行ったりして。
小澤 そうすると、さらにその友達というように、人間関係がどんどん広がって。アメフト部じゃない先輩から食堂で「おい、小澤!」なんて声をかけられたり。そうするとまた、いろんな話ができて、人としての視野も広がりますし。
佐々木 だんすぶの場合、部の仲間は家族でもあり、ライバルでもあります。仲間だからこそ負けたくない相手。これも他ではありえない貴重な関係だと思います。
田口 クラブの運営に携わるようになるとたいへんなことも多いでしょうが、今後のためにいい経験になりますし、頑張ることは絶対に無駄にならないはずです。連合会としても、クラブ活動がもっと活発になって、もっとやりやすいものになるように努力していきます。みんなでクラブ活動を盛り上げていきましょう。

 
   

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