内々定をもらってホッとしている人、まだまだ活動中の人、
これから本格化する人・・・
就職活動の進み具合は学部の違いなどもあり人それぞれだ。
後輩達にとっても気になる就職活動だが、成功のためには、
いつ頃、どんなことから始めればいいのだろうか。
今回は文学部、短期大学部各学科の学生と
就職対策・進路対策の先生方に、
就職活動成功のポイントについて語っていただいた。
 

 

内々定が出ている文学部
これからが本番の短期大学部

 
     
 

――就職活動の現状について教えてください。
松浦 金融関係の会社から内々定をいただきました。こちらに就職する予定なので、もう活動はしていません。
有田 アパレル系の会社から内々定をいただいています。第一志望でしたので、もう他は受けていません。
相沢 エレクトロニクス関連のメーカーに内々定をいただきましたので、活動は終了しています。
大矢 ホテル業の会社に内々定をいただきました。現在は、活動を終えて、勉学のほうに集中しています。
細渕 2年生の4月から就職課に通って相談するようになりました。本格的な活動はこれからですが、現在は履歴書の内容などをチェックしていただいています。就職先は私立の幼稚園を希望しています。
芳地 現在は実習などもあり、本格的な就職活動は10月くらいからになるかと思います。開業医の歯科医院への就職を希望しています。

 
 

就職活動開始のきっかけは?

 
     
 

――すでに内々定をもらっている皆さんは、就職活動をいつ、どういう形で始めて、どんなふうに進めていったのでしょうか
松浦 3年生の12月に、友人に誘われ学外の合同企業説明会に行ったのが最初でした。このときは、みんなが就職活動を始めているから自分もやらなくちゃという、やや受け身なところがあったのですが、それではいけないと思い、その後は自分から動くようにしました。
有田 就職活動の時期には3段階があったと思っています。第1段階は3年生の4月から始まる就職課の説明会に参加したこと。第2段階は3年生の夏休みに友人たちと学外の合同企業説明会に参加して、さまざまな企業を知る機会を得るようになったこと。第3段階は3年生の後期試験が終わった1月の終わり頃から、個人的に興味のある企業の説明会に行くようになり、活動を積極的に進めていきました。
相沢 私は硬式野球部に所属していまして、こちらがとても忙しかったため、去年から先輩に混じって説明会に参加させてもらったり、就職課のセミナーなどには必ず出席するようにしていました。忙しい分、計画的に早めに動いて、出られる会には必ず出るという姿勢で臨みました。
大矢 昨年の8月にインターンシップに参加し、社会で働くというのはどういうことかということを考えた上で学外の合同企業説明会に参加しました。就職課のガイダンスやセミナーにも欠かさず出席しました。

 
 

就職活動は誰かに
相談することから始まる

 
     
 

――就職活動を始めるに際して誰かに相談するなど、何かきっかけとなることはありましたか
松浦 アルバイト先の先輩が就職活動をされていたときに、どういうことに注意したらいいかなどを聞きました。そのときはわからないことだらけでしたので、それこそリクルートスーツは何着必要なのかから始まって、この企業はどういう仕事をするのかといった具体的な話まで聞きました。
有田 私もアルバイトの先輩に相談しました。いきなり堅い話ではなく、「自己分析って何ですか?」とか「どんな本を読めばいいですか?」とか、基本的なことから聞きました。あとは就職課のセミナーやイベントで徐々に就職活動の概要がわかりました。この2つがきっかけになったと思います。
相沢 自分の中での就職活動の準備は、部活動の先輩やコーチに対する礼儀正しい話し方、接し方を意識することから始まっていたように思います。私は教職課程を履修したのですが、教育実習でも同じようなことが求められました。特に話し方については、両方がいい形で影響し合ったと思います。
大矢 私は現在、社会人のバスケットボールチームに所属していまして、社会人の方々と接する機会が多く、「就職活動ってどんなことをしたらいいんですか?」とか「面接ではどんなことに注意したらいいですか?」といったことを聞くことができました。もちろん、就職課や両親、学科の友だちにも相談しました。私のように社会人が身近にいる環境というのは稀でしょうから、まず就職課や両親に相談するのが良いのではないでしょうか。
松浦 そうですね。私はまず就職課にエントリーシートや履歴書の添削をしていただきましたが、自力で形にしようと思っていたために、相談がギリギリになってしまったのは反省点です。
加川 自分で形にしようという努力も大事ですが、就職課や教員に自分のことを聞いてもらいながら仕上げていくほうが効率的ですね。むしろ、相談に乗ってもらいながら一緒に仕上げていこうという姿勢でいいと思います。できるだけ時間の余裕があるうちにやりましょう。聞いてもらいながら仕上げることで面接対策にもなります。
有田 就職活動中は孤独感だったり、漠然とした不安に襲われるときがあるのですが、そういうときに就職課をはじめ、就職活動をしている友人や家族が支えになりました。
加川 それは大事なことですね。就職課だけでなく、教員も皆さんの話を聞きますので、ぜひ活用してください。就職活動成功の要因には、話を聞いてくれる人をどれだけ多く持つかということがあると思うんです。
大矢 私は少しでも疑問があったら就職課へ相談に行きました。ホテル業に就いておられる先輩の情報や、そのときの試験内容についての情報などもありましたから、とても参考になりました。就職課によく通ったことが成功のカギだったと思っています。
細渕 私も就職課のガイダンスに出席するにつれて、就職への意識が高まりました。子どもの頃からの夢が近づいているような実感が得られました。
芳地 就職課主催の就職特別セミナーで歯科医院の先生と歯科衛生士さんのお話を聞いたとき、私が働きたいと思っている歯科医院さんのイメージとぴったりだったので、とても意欲が湧きました。すごく有意義だったんですが、参加者が思ったより少なかったので、後輩の皆さんにはぜひ出席してほしいと思います。
新井 保育科、歯科衛生科は施設実習があるわけですが、そこで就職に関する何かは得られましたか。
芳地 患者さん第一で治療を行っていましたので、私もそういった歯科医院で働きたいと思いました。
新井 実習先それぞれに特徴がありますから、就職を考える際、参考にするといいですね。

 
 

早期に動くこと、
自分を知ること、信念を持つことが大事

 
     
 

――就職活動で大事なことは何だと思われますか
松浦 とにかく早く動くことだと思います。私はいろいろなことを先延ばしにしてしまったので、会社に行くにしても、自己分析をするにしても思い立ったらすぐに行動すべきだと思いました。
有田 私は自分の気持ち、やる気が一番大切だと思います。最初は接客業にあまり興味がなかったのですが、自己分析などで接客業に合っているんじゃないかと思うようになり、だんだんとそれが自分の軸になりました。こうした軸があったからこそ、周りの人たちも協力してくださり、面接官の方にもやる気が伝わったのだと思っています。
相沢 スケジュールを早めに調整しておくことも大事ですね。ゆとりがないと何事もうまくいかないと思います。それと、自分自身に自信を持つことと企業研究をしっかりすること。私は、現在、内々定をいただいている会社がとても気になっていたので、以前からその会社のホームページを1日1回、必ず見るようにしました。面接で質問ができるほどになり、実際、「うちの会社のこと、よく見てくれているんだね」と言われました。
大矢 私は、自分自身がどういう人間かをしっかりと理解することと、妥協せずに自分の理想を最後まで追い求めるということが大事だと思います。「ここでもいいか」という妥協は、けっしていい結果にはならないと思います。就職は内定がゴールではなく、その後の人生につながっていくものですから、納得のいく就職をすべきだと思います。
加川 「ここでもいいか」という姿勢は面接などでも必ず出てしまうものですしね。
細渕 私は自分から積極的に動くという姿勢が大事だと思います。あとは、日頃から興味や関心のあることに全力で向き合うこと。私は中・高時代の吹奏楽部の活動を通じて学んだことを、就職活動でアピールしたいと思っています。
芳地 先日、就職ガイダンスの時に配られた”自己分析シート“に記入してみたのですが、案外、自分のことをよく知らないんだと気づきました。自分のことは自分が一番よく知っているはずだと思っていたのに、けっこう埋めるのに苦労したんです。もっと自分をよく知るために、友だちとか知り合いの人に「私ってどんな人?」って聞いたりもしました。面接では限られた時間で自分をアピールしなければなりませんから、自己分析はとても大切だと思いました。
新井 開業医さんの採用にしても、私立幼稚園でも、面接の占める割合が大きいですから、自己アピールはとても大切ですね。

 
 


就職課主催の学内合同企業説明会

 
 

就職課の支援を存分に活用しよう

 
     
 

――本学の就職支援でよかったところ、あるいは要望などはありますか。
松浦 藤田就職アドバイザーの面接指導はとても力になりました。はじめは怒られたりして少し恐いと思ったりもしたのですが(笑)、私の悪いところをしっかりと指摘してくださいましたし、かえって本番では緊張しなくなりました。恐いからといって指導を受けなくなってしまう人もいるようですが、そこで逃げてしまい自分のよくないところをそのままにしてしまっては、本番でうまくいくはずがないと思います。私は話すときに「あ、はい」と言ってしまう癖があったのですが、この点をしっかり指導していただきました。また、最も話したいことを最初に持ってこないと相手に伝わらないと指導されました。
細渕 私も藤田さんの面接指導にはとても感謝しています。すでに4回、指導を受けて、話し方の癖などを直していただきました。私は、子どもたちが主役ののびのびとした園への就職を希望していて、就職課に相談したり、自分で調べたりしているのですが、大学に求人票が届くのが夏休み明けなので、まだ具体的なことが見えてこないんです。希望する園から求人票が来るのかちょっと不安なので、もう少し早く求人情報がわかるとうれしいです。
有田 私は、就職課で就職情報サービスへの登録が一括してできたのが便利だと思いました。
相沢 野球部のために個別に就職セミナーを開いてくださったのにはとても感謝しています。
――就職課では他の団体でも要望があれば個別に就職説明会を開く用意があり、少人数でも対応してくださるそうですよ。
大矢 私は内定をもらった先輩の報告会がとても役に立ちました。
芳地 先ほどもお話した特別セミナーはとても有意義でした。1年生のときからあのようなお話が聞けたら、就職や自分の将来がイメージできて、もっと高いモチベーションを持って勉強や学生生活に取り組めたのではないかと思いました。
新井 確かに早くから就職への意識を高めることは大事です。歯科医院も幼稚園も保育所も求人数だけで言えば少なくありません。ですが、どこも競争が激しくなっているため、いい人材を早く確保したいという動きになっています。つまり、いい就職先は早めにどんどんと埋まっていってしまう。ですから、早いうちから高い意識を持って就職活動に取り組む必要があるんです。

 
 

就職へのアンテナを張っておこう

 
     
 

――後輩へのメッセージをお願いします。
松浦 とにかく早いうちから始めるといいと思います。一人で何でもやろうとすると、悩んだり、行き詰ったりしてしまいます。いろんな人に相談しながら進めてください。
有田 今の3年生はわからないことがわからないという状態だと思うんです。不安が先走っているのではないでしょうか。その不安を不安として誰かに話すこ
とによって、自分の気持ちが整理でき、今出来ることから始めようという気になり、状況が変わっていくと思います。
相沢 自分に自信を持つこと、自信の裏づけとなることを得られるような学生生活を送ることですね。勉強でも、部活動でも、アルバイトでも、趣味でも何でもいいので、自信を持ってアピールできる何かを得てほしいと思います。特別なことでなくても、自分の今いる環境で精一杯やっていけば必ず何かを得られると思います。
大矢 インターンシップはぜひ参加しましょう。また、私は相談できる仲間がいたことがとても大きかったです。就職活動はとてもたいへんですが、苦しいことばかりではありません。人と人との出会いがあります。いろいろな人との交流は楽しいですし、自分を成長させてくれると思います。
加川 楽しめるようになったら、もう成功の一歩手前にいますよね。つらいつらいではいい結果は生まれません。
細渕 藤田さんの面接指導は必ず受けましょう。怒られたからって逃げてはダメ。自分としっかりと向き合いましょう。
芳地 セミナーやガイダンスはとてもためになるので、必ず参加しましょう。あとは、歯科医院はどういうところなのか、歯科衛生士はどういうことをするのかなど、自分がこれからどういう仕事をするのかについて、先輩に話を聞くなどしてしっかりとイメージを持っておくことは大切だと思います。
加川 常に就職に関するアンテナを立てておくことは大事です。そのアンテナにちょっとでも引っかかったら、セミナーでも説明会でもとにかく出席してみましょう。そこから広がることが必ずあります。それと、自分に自信を持つために、日々後悔しないように過ごすことが結果的には就職活動の準備になるんです。
新井 短期大学部の場合は、資格の取得といった大きな目標があります。ですが、そちらに重きを置きすぎてしまうと、就職活動のほうに注ぐ力が弱くなってしまうことがあります。できれば、勉強と同時に就職活動にも力を注いでほしいと思います。幼稚園、保育所、福祉施設、歯科医院それぞれに個性があります。たとえば歯科医院でもインプラントに力を入れているところもあれば、審美が強いところもある。見学などでそうした個性を見極めて、自分に合った就職先を見つけてほしいと思います。

 
 


藤田就職アドバイザーによる面接指導

 
     
 

〜座談会出席者〜

  日本文学科 有田麻友子さん
英語英米文学科 松浦里菜さん 
 文化財学科 大矢達樹さん
ドキュメンテーション学科 相沢貴彦さん      
   保育科 細渕瑞惠さん
歯科衛生科 芳地梢さん

  文学部就職対策委員長 加川順治教授
短期大学部進路対策委員長 新井松夫教授

 

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