個力が集う。─鶴見大学。 〜より活力ある大学を目指して〜

多くの新入生を迎え、生き生きと活気にあふれる新緑のキャンパス。
「個力が集う。─鶴見大学。」をキャッチフレーズとして、
本学は今、全学を挙げて、学園の再構築に取り組んでいます。
学生や教職員、一人ひとりの個力≠高め、
より活力のある大学へと、進化を続ける鶴見大学。
その魅力や教育の内容など「本学の今」を、大学(歯学部・文学部)・
短期大学部の各学部長と入試センター所長の4人の先生方に語っていただきました。

 

─フレッシュな新入生を迎え、新年度がスタートしました。本学の今年のキャッチフレーズは「個力が集う。─鶴見大学。」です。個力とは耳慣れない言葉ですが、どのような意味なのでしょうか。

田口 人にはそれぞれ秘められたオンリーワンの力があります。つまり、それが個力です。
 鶴見大学は、そうした個力を持つ学生と教職員が集う共同体です。そして、曹洞宗の大本山總持寺に抱かれた緑豊かなキャンパスの中で、禅宗の教えに基づく独創的なこころの教育≠通して、知性と感性を養い、学生一人ひとりの個力を磨き、高めることによって、社会で活躍・貢献できる人間として、大きく成長してもらう。今年のキャッチフレーズには、そのような意味が込められています。個力は造語ですから、もちろん辞書には載っていません。

 
 

オンリーワンの“個力”を磨き、伸ばす

 
 

─学生の個力を引き出し、磨きをかけるために、具体的にどのようなことをなさっていますか。

小林馨 歯学部長 小林 例えば歯学部では、歯科医としての自覚と倫理観を身につけてもらうため、毎春、新入生を対象に2泊3日の合宿を行っています。今年も4月下旬に、葉山の湘南国際村で実施しました。
 今年はコミュニケーション能力の醸成や、学力向上のための効率的なノートの取り方の実習のほか、特に前田副学長を招いて、豊かな心を大切にする本学独自の教育理念について、じっくり語っていただきました。
 この合宿を通して、新入生たちは、「医療人として社会に貢献すること」が歯学部学生の個力であり、今後の大学生活でそれに磨きをかけることが大切ということを、学んでくれたと思います。
長塚 同じようなことは、文学部でも実施しています。例えば、英語英米文学科では、入学早々の1年次から、ゼミ形式の少人数授業を取り入れています。これは「教養演習」と言って、3・4年次で行う専門領域の授業にスムーズにつなげるための新しい試みですが、学生たちの個力を引き出す上で大変役立っています。
上田 短期大学部には2年制の保育科、3年制の歯科衛生科と1年制の専攻科(保育専攻、福祉専攻)がありますが、いずれの学科においても担任制を導入し、授業や実習など様々な場面で、学生たちのオンリーワンの個力を引き出し、それをさらに伸ばす試みが行われています。

 
 

本学が誇る“知の宝庫”─大学図書館

 
 

─ところで、本学ならではの特色や魅力は何ですか。

小林 歯学部の一番の魅力は、何と言っても臨床実習が充実していることでしょう。
 同じキャンパス内に歯学部附属病院があり、毎日、千人近い外来患者が訪れます。学生たちは、全国屈指の患者数を誇るこの附属病院で、実際に患者さんの治療をしたり、手術の見学、入れ歯など補綴物の作成を通して、歯科医師としての技能アップに努め、またコミュニケーション力を磨くことができます。
 このように極めて内容の濃い診療参加型の臨床実習を実践している歯学部は、全国29の歯学部・歯科大学の中でも、本学を含めて、ごくわずかしかありません。
 また、学生一人当たりの教員数も多く、担任・副担任制などキメの細かい学習指導により、学生の学修をサポートしています。講座間の垣根も低く、共同研究や教育など相互交流も活発です。こうしたことが相俟って、歯学部学生の勉学意欲は大変に高く、今年の現役学生の国家試験合格率は77%と、昨年を上回りました。
長塚隆 文学部長 長塚 文学部は日本文学科・英語英米文学科・文化財学科・ドキュメンテーション学科と、多様性に富む4つの学科で構成され、それぞれきめ細かな学習指導と実践力を養うカリキュラムで、学生の個力を高めています。
 日本文学科は、上代から近代まで幅広い分野が学べ、英語英米文学科では、長期留学制度が充実しています。カナダのリジャイナ大学に続き、来春からはオーストラリアのニューイングランド大学への長期留学の道が開かれました。
 一方、東日本で唯一の文化財学科は、学内外での実体験授業も多く、本物に触れ、楽しみながら学べる学科です。
 文学部でありながらコンピュータを駆使して、情報の分類・整理・提供技術などを学ぶドキュメンテーション学科も、日本でただ一つのユニークな学科として、人気が高まっています。
上田 短期大学部の一番の特色は総合大学の中にあることです。6年制の歯学部や4年制の文学部と同じキャンパス内にあるため、クラブ活動や学園祭などの行事を通して、他学部の学生との出会いの場が増え、多様な人的交流が可能です。こうしたことは、独立系の短大や専門学校では、なかなかできません。
 また、短期大学部附属幼稚園や歯学部附属病院があるため、保育科、歯科衛生科の学生たちは、専門性の高い実習を受けることができ、スキルアップに役立っています。
 さらに短期大学部には専攻科があり、保育科の学生は卒業後、より高度な技能を培ったり、介護福祉士登録資格や幼稚園一種免許状取得への道も広がっています。
 また、歯科衛生科では、本年度の歯科衛生士国家試験合格率は、新卒者100%という成果を上げています。
田口 本学の魅力で、もう一つ忘れてならないのが図書館です。70万冊を超える質の高い蔵書を備え、『大学ランキング』の大学図書館ランキングでも、常にトップ10以内に入り、高い評価を得ています。
 中でも特筆すべきは、1万2千冊に及ぶ古今東西の貴重書です。これらは研究目的で、教員や大学院生に活用され、また授業などでの講義資料として積極的に利用されています。 図書館は、まさに本学が誇る“知の宝庫”です。

─本学は都市部に位置しながら、キャンパスは豊かな緑に恵まれ、とても閑静です。教育環境は申し分ありませんが、より快適で充実したキャンパスライフを実現するため、毎年、施設や設備の改善に力を入れているそうですね。

小林 歯学の世界でも、医療の発展は日進月歩です。そのため、時代に遅れないよう、最先端の医療機器の導入など、常に施設・設備の更新に努めています。
 特に歯学部が誇れる施設としては、ハイテクリサーチセンターがあります。このセンターでは、顎口腔領域の病態解析や難治療症例の治療法の開発を目指して、最先端の研究活動を行っています。
 また、最近設置された新ハイテクセンターでは、立体の四次元画像などを駆使して、外からでは見えにくい口腔内の咀嚼運動などを解析し、治療に役立てる研究に取り組んでいます。
長塚 文学部でも、インターネット社会の進展に伴い、それに対応した教育環境の整備に力を注いでいます。
 その一つとして、まずマルチメディア教室を拡充しました。このほかドキュメンテーション学科の全学生に対して、最新鋭のノート型パソコンを4年間、貸与しています。
上田 短期大学部は、保育科、歯科衛生科ともに実習が欠かせません。そこで、実習に必要な教材に関しては、積極的に新しいものの導入に努めています。

 
 

短期大学部の就職率は ほぼ100%

 
 

─さて、リーマンショックに端を発した世界同時不況の影響で、国内景気が冷え込み、今は大変な就職難の時代です。どの大学でも、学生の“シューカツ”が大きな問題になっていますが、本学の就職活動支援はどうなっていますか。

小林 歯学部の場合は、医療という専門職のため、学生が望めば100%就職できる状況にあり、幸い世間の就職難騒ぎとは無縁です。
上田衛 短期大学部長 上田 その点は短期大学部もほぼ同じです。保育科、歯科衛生科それぞれ、今年も千人を超える求人がありました。完全な売り手市場で、希望する学生は、資格を生かした就職ができます。
 また、就職先として公務員保育士を目指している学生を対象に、昨年より公務員特別講座もスタートしました。
長塚 文学部の立場からすると、誠にうらやましい話です。
 文学部の学生は、氷河期と言われる就職難にもろに直面しています。こうした局面を打開し、学生の就職をサポートするため、文学部では早くから自立した社会人として求められるスキルを磨くキャリア教育を充実させてきましたが、昨今はさらにインターンシップにも力を注いでいます。
 例えば、ドキュメンテーション学科では、インターンシップを授業とし単位化しています。今後はこの試みを広げるなど、就職支援を強化したいと考えています。

 
 

歯学部初のAO入試 来年度から実施

 
 

─少子化の中で、本学の入試制度もいろいろと変化を遂げています。歯学部では今春、初めて大学入試センター試験利用入試を実施し、さらに来年度から新たにAO入試を導入します。どのような考えのもとに、入試制度の変更が行われているのですか。

田口暢穗入試センター所長 田口 今は世の中が複雑・多様化し、大学を志望する学生の質も考え方も、昔と比べて、大きく変化しています。
 そこで、いろいろな志望動機や能力を持つ学生を、多面的かつ適正に評価して、優秀な学生を一人でも多く確保したい。そうした願いから、本学の入試も、時代とともに多様化してきました。

─では、各学部の来年度入試はどうなるか。その点について教えていただけますか。

小林 歯学部の入試は、推薦入試(一般公募、指定校推薦)、試験入試、大学入試センター試験利用入試、それと新たに導入するAO入試の4本立てで行われます。

─今回なぜ、AO入試の導入に踏み切ったのですか。

小林 歯学部は、将来の歯科医を養成する特殊な学科です。従って、できるだけ「ぜひ歯科医に」という、モチベーションの高い学生に受験して欲しい。そのため、事前のレポートや面接などで、本人の意思の強さを確かめやすいAO入試を選択したわけです。

─文学部では昨年度から「奨学特待生選抜試験」が導入されたそうですが。

長塚 従来の入試制度に加え、昨年度から導入しました。合格すると入学金を除く学納金の全額または半額が免除される制度で、その資格は原則として4年間継続します。この制度により、学業を修めることに熱意を持つ優秀な受験生が、経済的な理由で学業を断念しなくてすむ効果も期待できます。
上田 短期大学部の場合は、推薦入試(一般公募、指定校推薦)のほか、AO入試、試験入試、社会人特別選抜で、合否を決定します。
 また、すべての試験の合格者を対象に、2月に新入生特待奨学生選抜試験を実施しています。

─最後に、各学部ごとに本学のPRをお願いします。

小林 鶴見大学は都心に近く、駅から5分と、首都圏の他の歯科系大学に比べて、交通の便が抜群に良い場所に立地しています。
長塚 文学部は少人数のクラス編成で、学生と教員の距離が近いのが特徴です。アットホームな文学部で、キャンパスライフを満喫しませんか。
上田 短期大学部は、半世紀近い歴史と伝統を持ち、これまで数多くの卒業生を世に送り出してきました。そうした先輩が、地元の神奈川や東京を中心に、多くの保育所、幼稚園、歯科医院などで活躍しており、実習や就職などの折には、親身になってサポートしてくれます。魅力いっぱいの本学へ是非どうぞ。

─本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

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